『湧』<blog magazine> nishitakesi

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【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No5_生と死はひとつらなりのいのちの風景

いのちとは五大元素が意識とともに織りなす絶え間ない変化そのもの
山や谷、海や川、空や雲、乾いた大地や砂漠、草原や森
吹き抜ける風、大地を潤す雨、暑さ、寒さ、四季折々の変化のように
いのちは自然界そのものを映す鏡のよう
その豊かさ、荒らしさ、穏やかさ、その表情のすべてをいのちは顕す
いま、この瞬間、あなたといういのちは、どんな顔をしていますか?
晴れ渡った空のよう
荒れ狂った海のよう
どんな顔であれ、それは五大元素の光の戯れ
自然界がそうであるように
あなたといういのちも絶え間なく変化する大いなる宇宙
生にピリオドが打たれて死がやってくるのではなく
生まれ、生きて、死んで、次の生へと向かう
壮大な変化の渦の中にわたしたちは生きている
****

そうなのです!
こんな風に思えると、人生にどんな変化が起きるでしょうか?
五大元素の考え方を知れば、「変化」を受けいれることがたやすくなります。
仏陀が言われた「無常」ということ、
つまり「変わらないものはない、すべては変化する」ということが腑に落ちるのです
私たちが最も受け入れがたいと思っている「死」すらもが、
いのちの変化の流れのなかにある一つの状態、と知れば受け入れる心が生まれます。
ダライ・ラマはよくこう言われます。
「死とは、今まで着ていた服を脱ぎ捨てるようなものだ」と。
あるいは、「ホテルの部屋をチェックアウトするようなものだ」とも。
死を受け入れると、心が穏やかになるのですね。
「ゆく川の流れは絶えずして しかももとの水にあらず」
日本人は自然を鏡として、このように真理を掴んできました。

私は、両親の介護をしている間に、いくつかの老人施設、病院での様々な苦しみを見て、また両親が老いて病の床に臥せ衰弱していく姿を見て仏陀の言われた「生老病死」の苦しみを
ひしひしと感じないわけにはいきませんでした。
しかし、「生老病死」を五大元素の変化、と捉えなおせばどうでしょうか?
押しつぶされていくような苦しみは消え、
変化そのものを「楽しもう!」とする心の余裕さえ生まれるのです。

五大元素の変化は健康にも大きく関わっています。
五大元素のバランスがとれている状態を「健康」と呼び
五大元素がバランスを失い乱れていると、それは「病」となって現れます。
では、健康であるためにはどのようにバランスをとってゆけばよいでしょうか?
それには、自分と五大元素のつながりを深く意識するところから始めます。

この「つながり」という感覚ですが、
あなたは地水火風空の五大元素のうちどれに深いつながりを感じますか?
まず、そんなことから考えてみましょう。
私は「水」でした。
海辺の町で生まれ、よく砂浜で遊び、海を見ていたからかもしれません。
生まれた自然環境が幼い頃の遊び方に大きな影響をもたらしました。
波打ち際で打ち寄せる波、ひいてゆく波をジ~と見ていること、
貝を拾って波打ち際に並べ、波にさらわれてゆくのを見ていること
棒切れでぬれた砂に絵を描き、波で消されてゆくのを見ていること
何より楽しかったのは、砂浜にぺたりと座りこみ、
履いていた穴の開いた長靴をスコップ代わりにして砂を掬い、穴から砂が流れ落ちていくのを見ては、また同じことを嬉々として繰り返すのです。
広い砂浜に長靴をもっている3歳くらいの幼い子どもの古い写真が残っていて時々その遊びの幸福感を思い出すのです。

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幼い頃の遊びが精神に与える影響はいなめません。
川原や松林でも遊ぶ年頃になるとある思いがこみあげてきたのです。
それは小学校に上がったばかりの頃、ランドセルを投げうって、

川岸の草むらに寝ころんで、白い雲の流れを見るともなしに見ているときでした。

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雲も、砂浜の砂も、川の水も、一枚の葉っぱも、よい匂いのするこの草も、
全部がどこか自然界の奥の方では蜘蛛の糸のように繋がっている、
見えないその源では全部が同じで、すべてはそこから生まれているのだ、と。
18歳の頃まで、私は何を見てもそのことを強く意識していました。
そして、それが、この古代チベットにあった五大元素の考え方と一致する!!
と知ったとき、私は古い魂を生きていた子供だったのだ、と
孤独の理由を突き止めた気がしたのです。
「愛は水 器に従いその形をとる」というその水を、
次回は解き明かしていきたいと思います。

 

お知らせ:6月9日(日)午後1時より3時30分
鎌倉の友人のサロンで「チベット 精神の庭」と題するお話会を開きます。
ボン教、チベット仏教を通して五大元素の考え方を見渡す視点、ほかのどこでも聞けないような内容になると思います。
シンキングボウルの演奏とヒーリングもあります。
詳細は、近々fbにアップ予定ですので、ご覧のうえ、ご来場いただければ幸いです。

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