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【湧】人間の自然能力No18

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竹居  栄養学というのが入っていると恐ろしいですね。栄養が足りないと思っただけで死にますよ。
 私は二年間2日に1回小さな煎餅を喘っているだけで生きていました。水は飲みましだけれど。食べたくないのです。その時期に食べていたら、私はたぶん脳がだめになっていたと思います。それで一日20時間動きっぱなしで、危ないなと思うとスケジュールをもっと苛酷にもっとぎりぎりに増やしました。それで生き延びたという実証を自分の体でしていますから。食べたくないなら食べなくても大丈夫ですと平気で言える。
 それを、食べなかったら死ぬと患うと死んでしまうのです。食わないと食えないは大違いで、食わないは死なないけれど、食えないとなったら死にますよ。それで動ていく命の儚さもあるわけです。喉が渇いたられたらツバを飲め、トイレがなかったら汗にしろ、塩気がなくなれば自分をなめろ、と先生がおっしゃっています。そう思うと本当に汗が出るのです。喘息で苦しい人には息するなと言います。鼻と囗を本当につまんでしまう。そうすると体の中が呼吸し始めますから。いよいよ苦しいという時にちょっと離して、その時に吐いてくる人は早く治るのです。その時に吸う人は、空気を吸わなければ死ぬという観念が入っていますから、時間がかかります。
 疑わないで、いろいろなことを考えないで、知識に惑わされないでいると、結構生き延びるものです。そのためには、いろいろなものを落としていかなければならないと思いますね。(完)
(1997年11,12月号「湧」再掲)