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【紅露工房便り】糸、巻巻 ~西表島より~

こんにちは。

 

こちらでは、今週頭頃からちらほらと蝉の声が聞こえ始めました。同じ気温でも鳴き声が加わることで、うだるような暑さが一層増すように感じます。

 

工房では新しい作品の準備が始まっています。

整経(織る布の経糸を準備する作業)のさらに前の段階、糸の用意です。カセ状の糸(写真右の状態)から管に糸を巻き取っていきます。

巻き巻き、巻き巻き、、、一日中糸繰り車の前に座り、ひたすら糸を巻く作業はまるで瞑想のようでもあります。

よく織りは機を建てるまでが仕事だと言いますがまさにその通りで、着尺13m経糸約1200本の準備にはそれなりの時間と手間がかかります。

 

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経糸は黄繭、緯糸には芭蕉の糸を使用し交布となります。

黄繭は何も染めない状態で綺麗な黄色をしており、薄かったり濃かったりそれぞれ微妙に色の揺らぎがあり心地良いです。

 

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他の色も加わり、準備完了です。

 

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ドラム式の整経台の横に立ち、くるくると回して経糸を巻き取っていきます。整経の方法は何種類かありますが、沖縄では古くからこの様式が使われています。

昔は女性の一般的な仕事であった布を織るための糸づくり。この所作は『かしかき』という琉球舞踊の古典女七踊の中でも表現されていています。

(文責及び画像は紅露工房のスタッフによる) 

西表島・紅露工房シンフォニー 自然共生型暮らし・文化再生の先行モデル

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