【ポエタロ:覚和歌子】「花」ショートショート・エッセイ
「花を嫌う人はいない」と思っている人は多いが、ほとんどの男の人はそれほど花を好きじゃない。
どうでもいいと思っている、たぶん。
花はともかく、自分が好きなものを他人も絶対好きだと疑わない人はたくさんいて、その思い込みの凄まじさに驚くことがよくある。
たとえば「メロンパン」、たとえば「ラーメン」、「すきやき」。
わたしはこれらを年に1回ほども食べない。
最新詩集「はじまりはひとつのことば」の中に「花束」という詩がある。
地方のステージでいただく花束を家まで持って帰ってこられる体力がついて本当によかったと思う今日この頃。
(ポエタロガーデン 再掲)