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【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No8_五大元素のマンダラ宇宙はいつも開かれてあなたのダンスを待っている。

この宇宙も五大元素、私たちも五大元素。そして、五大元素の本質は五色に輝く光。だとするならば、どんなめくるめく交流が宇宙と私たちとの間でなされていることでしょう。
それは、人と人との間でも同様で、私たちの想い、発するコトバ、とる行動、そのすべてが、目に見えない最も微細なレベルでは五色の虹の光となって放たれ、相互に影響を与えあっているのです。怒りの言葉は火のような影響を自分にも相手にも与えてしまいます。やさしさは水のように周囲を癒すでしょう。
人生は影響を与えあう関係性の舞台です。この舞台の上に、それぞれの五大元素の性質のもっともよい特性を備えた人がダンスを演じているとしましょう。

水の人よ、あなたはいのちの歓びを知っている
土の人よ、あなたは覚醒のなかで揺らがない
火の人よ、あなたにとってはこの人生のすべてが祝福だ
風の人よ、あなたは素早く智慧を達成する
空の人よ、虚空に地水火風の光のダンスを見る人よ

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それぞれの元素が最良の状態であれば上に書いた五行詩のような体験がやってきます。
さて、あなたは、どの人を演じてみたいですか?
どの人を演じても、これは一人の人間の中の五大元素の最高の体験ともなりうるのです。
あなたは五大元素そのものなのですから。
そしてそれは同時にやってくるのです。瞑想行を体験すれば、それはやってきます。

しかし、考えというのは不自由なもので、全体が分かるためには、ひとつひとつ順を追って考えてみなければなりません。瞑想を通して、一挙に一瞬でパッと分かれば、それに越したことはありません。
話の順序として、今まで通り水の元素の性質を見ていきましょう。水は生の歓び。その歓びは外に向かってあふれてゆく。外出して、人に会って、人生を楽しむ。多感な人が多い。感情の波にのまれやすい。あるいはまったく逆に、無味乾燥な気分に陥ることもある。これは他の元素とのバランスによって、変化が起きるから。
ひとつ不思議な性質は、水は粘着性であり、結合力がある、ということ。たとえば、小麦粉に水を加えると小麦粉の粒子が結合して粘りがでるように、水の性質の強い人は、人と人やモノ・コトをコーディネートする才能に恵まれているらしい。

水の表面張力も、ひょっとすると、この粘着性で説明がつくのかも知れない。
葉っぱの上のひとしずくが丸い球のような形をとるのも、水の性質。
一滴の水であれば、太陽の熱ですぐさま乾いてしまう。けれど、この一滴が大海の水に混ざれば、乾くことはない、という。

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この水の喩を用いた話を師から聞き、心が海になったようにたとえようもなく感動したことがあったのです。師はこう言われた。「よい心でよい行いをしても、それをそのままにしてしまえば、一人の人間の小さな善は、乾いた大地のひと滴の水のように太陽の熱でひとたまりもなく干上がってしまう。しかし、たとえどんなに小さな善でも、菩薩たちによって、もとより蓄えられた大いなる善という大海に入れれば、決して干上がってしまうことがない。私たちが修行で積んだ善行を、回向するのはそのような意味がある。回向とは、この善を、ここだけに留めず、生きとし生けるものすべてに届きますようにと回し、善の大海に注ぎ込むことだ」と。
善の大海!これまでに集められて蓄えられた善が、豊かな海となって増えていく、というイメージ。海全体が、とてつもなく大きな球体になったかのようなイメージ。その海での水のエレメント(元素)は、いのちの歓びそのものに違いない、と思えるのです。

お知らせ:夏に楽しい会を企画しました。お誘いあわせのうえ、お気軽にご参加ください。
詩とお話の会「チベット高僧、自作詩より日本を語る」
7月28日(日)午後3時~5時30分 
懇親会午後6時~8時(飲み物、お食事付き)
JR中央線西荻窪駅徒歩3分の「ほびっと村学校」にて開催
詳細はIzumi umeno のFB、またはほびっと村学校のHP(www.nabra.co.jp/hobbit/)をご覧ください。

(文責は梅野泉)

 

チベッタン・ヒーリング―古代ボン教・五大元素の教え

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