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【coffee break:お題】職種と組織の適合性 ② ~保守とリベラルにおける決断~

次に「決断」となる。私は3社を渡り歩いたが、組織の違いとはこんなに違うものかと思った。皆さんは組織に「保守」と「リベラル」というものがあると意識したことはあるだろうか。転職もせずに、一本やりでその組織に属することで一生を終える方もいらっしゃるだろう。

 

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「保守」とは

ドラッカーでの組織の目的は「凡人から強みを引き出し、他の者の助けとすることができるか否かが組織の良否を決定する。組織の役目は人の弱みを無意味にすることである(ドラッカー著マネジメント)」言い換えれば「個々の長所を組合わせ、組織で短所をなくし、できないことをなくす」と私は思っている。保守の組織ではある条件では非常に組織をうまく使っているといえよう。
政党で言えばもちろん「自民党」である。「目標」が決まれば、一直線に突き進む。例えば、目標が「景気」となれば、ありとあらゆる手段を用いて、見た目では「景気」よくするのである。「目標」に疑問などさしはさまない。貢献した人間にしっかり見返りがある。非常にわかりやすい組織だ。「目標」が正しければ、何の問題もない。

「目標」が変わる

だが、正しいと思っていた「目標」が崩れる時が来る。科学が進んだり、自分たちより進歩した民族が攻めてきたりすれば、今まで信じてきた「目標」が無意味になり、新たな「目標」を探さねばならない。

例えば、明治維新である。300年、なんとかつないできた江戸幕府が、黒船がもたらした変化についていけなくなり、とうとう江戸城開城につながるのである。

またまた、ドラッカーからであるが「強みより弱みに目を向ける者をマネジャーに任命してはならない(同じくマネージャー)」という。同じ組織・メンバーで、パラダイムが変わらない状況で競争すれば、『失敗(弱み)』でその差を説明するのが分かりやすい。だから閉塞した組織では、『失敗』に目をつける。すると、同じルールで失敗しないように競争に励むのである。

変化のできない組織

次に「何が正しいかより、誰が正しいかに関心を持つ者をマネージャーに任命してはならない」である。だが、保守の組織では、『誰が正しいか』が保守本道である。自民党の方々は安部さんが正しいのである。彼が間違っていようが、新時代についっていけなかろうが、人事権がある人間が正しいのである。

だが、外圧や、科学の進歩によって、ふと気が付くと実は「目標」が変化している。足の引っ張り合いの組織では、新しい「目標」に気が付いても、言い出せない。ルールを変えるからである。するとその組織は変化に対応できなくなり崩壊するのである。

「リベラル」とは

科学や外圧によって、社会が変化し、そこに対応しようとするリベラルな人々が出てくる。前のパラダイムで組み立てられた、既存の組織(例でいうと江戸幕府ですね)のままでは、新しいパラダイムには対応できない。明治維新では、倒幕にまで発展するが、組織(会社)は「目標」を達成するだけでなく、変化への対応も同時に行われなければならない。

リベラルな組織では、新しい考え方を持った人々が集まり、既存の組織を打破あるいは変化させなければならない。そのためには、いろいろな要素を持ち込み、自由な発想で議論を展開し、新しい「目標」を探す。

保守要素が強い組織では、変化への対応は疎かになる。なぜならば、既存の権力者が定めた「目標」に遮二無二喰いついて来たものにとって邪魔である。組織の変化に工数をかけていては、「目標」達成には足手まといになるからである。

まとめ

新しい会社への「決断」に、なぜ、保守とリベラルの話を持ち込んだかというと、職種で考えるのが一般的である。私もそうであった。私は3社を渡り歩いたが、今更、冷静に見ると、最初の会社が「リベラル」で次が「中道」、そして今の会社は「保守」である。最初の会社が最も合っていたが、何しろ潰れかけたので、やむなく「中道」に移った。「中道」は理系で体質がどうしても合わなかった。3年で辞めて、「保守」に移った。体質は合っていたが、保守本道とは価値観が違った。

つまり、切り口は職種だけでなく、自分の価値観が「保守」なのか「リベラル」なのかを分析し、その組織がどちらなのかを見極め、「決断」したらよいと思う。

自分を分析することが一番難しいが。。。 

(文責はnishitakesi)Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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