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【紅露工房便り】シコマ ~西表島より~

こんにちは。

 

八重山地方では、日本一早い米の収穫が始まりました。

 

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工房の田んぼでも、初穂がたわわに実っています。


昨日、昭子さんの住む祖納村では五百年に渡って受け継がれている節目の祭事儀礼の一つ、シコマが執り行われました。

朝早くに各田んぼから初穂が集められ、御嶽で神様に奉納した後に恵みをいただいたことに感謝するお祝いをします。

 

この日、御嶽には女性のみが入ることを許されています。幸運なことに、祖納のクシムリ御嶽での儀礼を拝見させていただきました。

ツカサ (神司様)によるお祈りの後、初穂のもみ殻をひとつぶひとつぶ剥き神様に奉納します。 

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民俗学の本でしか読んだことがないような世界が自分の目の前で実際に起きていることに圧倒されつつ、シコマから豊年祭までの間だけに唄うことができる神唄『仲良田節』を全員で合唱し、自然の神様に対して先人がどれほどの祈りと感謝を捧げて来たのかに想いを馳せました。

形骸化される事なく今も生き続けている祈りの文化を目の当たりにする初めての経験に、心が撃たれました。

ツカサの羽織る麻の打掛は、地域の神行事と深い関係を持つ昭子さんが織ったものです。ハレとケを切り離すのではなく“暮らし”の一部として緩やかに行き交う生活の中、それぞれに寄り添う布があり、そのどちらも美しいです。 

西表島・紅露工房シンフォニー 自然共生型暮らし・文化再生の先行モデル

西表島・紅露工房シンフォニー 自然共生型暮らし・文化再生の先行モデル

 

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