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【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No2_五大元素と虹の身体

 五大元素、ってあまりなじみのない言葉ですね。日常会話で、ほとんど使われません。これが日常的に使われるようになるのが私の夢です。なぜなら、五大元素で物事や現象を見るようになれば、人類の意識は大きく変わり、平和で安らぎのある世界をもたらすことができると思うからです。私がこのブログに書かせていただこうと思ったのも、そのためです。人の心が平和になることで、外の世界も平和になるからです。五大元素を知れば、モノの見方が変わり、心が変わります。ダライ・ラマ法王は「内なる平和がなければ外の平和もない」とことあるごとに言われます。なぜそうなのか?それこそ、まさに五大元素と深い関係にあるのです。つまり、私たちは五大元素であり、外の世界も五大元素なのです。身体は五大元素からできていて、宇宙も五大元素からできている。この話はあらためてすることにしますが、これは、これからの常識になるでしょう。科学の歴史を見れば明らかなように、今までの常識が覆される事例には事欠きません。天動説から地動説へ、重力の発見から相対性理論、ビッググバン、ひも理論、暗黒物質、量子力学、とだんだんに科学は古代の智慧に追いついて来ているのではないか、と思う人もいるようです。新たな科学的発見とされることが、たとえば仏教ではすでに言われている、ということもあるようです。

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(画像はアルタラマ・リンポチェ協力)

 まず、五大元素とは何か?ということですが、五大元素のその五つとは、「地水火風空」を指します。五大元素という言葉は何であるかを知らなくても、この五つの要素は、とてもなじみ深いものではないでしょうか?
まず「地」は、大地の地です。地面の地。地球の地。砂漠。砂浜。山肌。塊の岩。土という土。
「水」は、流れる川の水、海の水、湖の水、雨水、飲み水、葉っぱの水滴の水。水という水。
「火」は、燃え盛る火、焚火、ろうそくの灯、燃える太陽、かまどの火。火という火。その熱。
「風」は、風。微風、熱風、台風、偏西風、竜巻、吹き降ろす風、あらゆる風の様相。
「空」は、スペースです。空間の空、虚空の空。

 五大元素に少しでも親しみがわいていただけたら嬉しいです。五大元素の考え方は、チベット古代よりあり、3万年も昔のいまはなきシャンシュン王国の時代よりあったとされています。それは自然界と密接に結びついた生活の中から生まれた自然界をよりどころとする考え方で、そこに命あるものにとって欠かせない要素を象徴として見たのでしょう。例えば、五大元素としての水は、H2Oで表わされる物質としての水の元素ではなく、より深く水の最小の粒子の中にまで入り込んだときに発見できる「光としての水」であり、水としての性質全般でもあるのです。そうです、もうここで言ってしまいますが、現象のすべては「光」なのです。「光としての地」であり、「光としての火」であり、「光としての風」なのです。空は?それこそ光そのもの、ということができるでしょう。
 いやあ、唐突すぎて、ちょっとついて行けない、ということであれば、この唐突さ加減を楽しんでいただきたい。
 先ほど、私たちの身体は五大元素でできている、ということを言いましたが、「まさに!」と思わざるえない話を聞きました。それは1985年に「意識の転移」という行をチベットのラマより伝授された時のことです。「意識の転移」とは死に際して意識を阿弥陀浄土に送るという行なのですが、少し乱暴な言い方をすれば、生きてる間にそれを行じる、いわば死の予行練習のようなものです。
 ラマの話はこうです。
「チベットにはゾクチェンという特別な行法がある。これは、great perfectionつまり大いなる完成という意味だが、ゾクチェンを悟った行者は、死に際して虹となって消えて、あとには少しの髪の毛とつめだけが残る。これを【虹の身体】と呼ぶ。これは身体の構成要素である五大元素が地水火風の順に溶け込んでいき、最後には、空のなかへと完全に溶けてしまった印だ。地水火風空は、それぞれ五色の光の色をしている。それで、虹のように見えるのだ」と。

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そしてさらに話を続けられたのですが、続きはまた次回で。実際に死に際してどのようなことが起きるのか、それはすべての人に共通することなので、知っておくと死を恐れることなく、少しは安心できるようになるかもしれません。

(文責は梅野泉)(画像はアルタラマ・リンポチェ協力

チベッタン・ヒーリング―古代ボン教・五大元素の教え

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