【ポエタロ:覚和歌子】「妖精」ショートショート・エッセイ
~漫画家はいませんが、妖精の気配見える?~
中学の同級生に漫画家がいるのはうれしい。
これがまたすごく巧みでセンスのいい漫画家なので余計にうれしい。
その彼女が中学時代、あの有名なイギリスのコッティングリーの妖精写真を見ながら「会いたいよう」としみじみ言っていたのをおぼえている。
今でも言うかなあ。
言ってほしいなあ。
通常の視覚では見えないものの存在を見えないまま、わたしはどちらかと言うと信じている方だけれど、妖精というのはこれ「気配」そのもの。
あまりにもささやかな、根拠の薄弱な「気配」。
そんなあるかなしかのささやかさと共に生きる自分でありたい。
(ポエタロガーデン 再掲)PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像