『湧』<blog magazine> nishitakesi

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チベット

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No16_父の世界、母の世界、これからの私の世界。すべて夢だとしても、生き直すことを選ぼう。

人生の後半を考えるとき、私たちは生まれ育った文化的な土壌から何を得、何を捨てる、か、を問うとよい。どう生き直すか、である。結局のところ、五大元素のバランスをどう意識しているか、に尽きる。その軸が決まれば、おのずと生き方は決まってくる。はや…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No15_男も女もない。本源のエネルギーとして表現されたがっているものがある。エロス

チベット仏教でもそれ以前からチベットに根づいていたボン教でも、その懐に深く入っていけばいくほど、そこに息づいている女性性のいのちまるごと躍動するような強いエネルギーと湧きあふれ出る慈悲と智慧を感じないわけにはいかない。そのよい例が、ターラ…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No14_美しい人の死の記憶が、生を突き動かすとき。どうしても、ヴァジュラヨギーニになりたい、と彼女は言った。

お盆のせいか、こんなことを思い出しました。 人は他者の死に遭遇したとき、実に不思議な感覚を覚えます。 私が初めて人の死体を見たのは、確か中学3年の時でした。 死体という言い方は好まれないかもしれませんが、その時、私の目に映ったのは紛れもない一…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No13_毒を美しさに、毒を薬に、という変容の驚くべきパワー。タントラ。

五大元素の感覚を取り込んで生きていると、とてつもない自由を感じるのです。そして、チベット仏教の師たちが醸し出している軽妙洒脱な雰囲気というものが、ますます近しいものとしてまるで山や谷、雲や空のように、目のまえに展開する大自然の絵巻物のよう…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No12_たった一日でも、世界を清らかな顕われとみて生きてみる。今日という一日。

前回のブログでご案内させていただいた「チベット高僧 自作詩より日本を語る」はリンポチェが座につかれたとたんに清浄なる空気が漂い、明け方に咲く蓮の花がそこに咲いたかのよう。私の返礼の詩にお応えくださり、チベットの聖なる歌をうたわれたときは、と…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No11_風の話をしよう。風のように速い緑ターラの話をしよう。

願えば、風は吹く。窓を開ければ風は吹きこむ。願うということは、心の窓を開けるということです。自分ばかりに意識が向かっていると、窓を開けるということも忘れてしまい心に新鮮な空気が流れてきません。そういう状態が続くと酸欠です。ときとしてぎりぎ…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No10_慈悲を出発点とする想像力

速報です!7/28梅野泉のブログ読者ご優待のお知らせ。 チベット仏教高僧に聞く(イベント詳細) 7/28チベット高僧、自作詩から「日本」を語る会が西荻窪のほびっと村で開かれます。日本在住のチベット仏教高僧二チャン・リンポチェ師と梅野泉とのお話会です…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No9_覚醒の心、煩悩の心。そのありように触れてみよう。ガチガチ?ふわふわ?冷たい?温かい?

心を語るとき、私たちは心を漠然としたものとしてしか捉えていません。自分の心というものについて、「ハッキリとした認識」を持たないまま生きています。ところが、五大元素の考え方を理解すると、心のありようというものがよく見えるようになるのです。見…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】番外編_チベット古来の智慧「ボン教」に 学ぶいのちの輝き

自然はインスピレーションの宝庫。不可視の世界の入り囗として、私たちの前に立ちあらわれています、生命の神秘と、存在するものすべての秘密を静かに開示するかのように。宇宙も。この身体も、存在するものすべては「地・水・火・風・空の五大元素のあらわ…

【チベット:永沢哲】No6_自然なプロセスに内在する智慧 ~コミュニケーションのプロセス~

ミンデルの仕事でもう一つ僕が関心を持っているのは、組織とかコミュニケーションといった社会的な人間関係のプロセスを扱ったテーマです。普通、人間の集団があると、支配している人と支配されている人がいる、またはメーンストリームになっている人と周縁…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No8_五大元素のマンダラ宇宙はいつも開かれてあなたのダンスを待っている。

この宇宙も五大元素、私たちも五大元素。そして、五大元素の本質は五色に輝く光。だとするならば、どんなめくるめく交流が宇宙と私たちとの間でなされていることでしょう。それは、人と人との間でも同様で、私たちの想い、発するコトバ、とる行動、そのすべ…

【チベット:永沢哲】No5_自然なプロセスに内在する智慧 ~植物昏睡状態の人とのコミュニケーション~

自然智というテーマに関連して、いま僕はアーノルドーミンデルというプロセス指向心理学の人にとても興味を持っています。ミンデルの仕事の一つに、「コーマ」という植物昏睡状態の人とのコミュニケーションを扱ったものがあります。植物状態の人とは言語に…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No7_水に心を映すとき。

はじめには、瀧のような激しさのなかにあるが なかほどでは、ガンジスの流れのようにゆったりとおだやかに 終わりには、広大無辺な海となる その海で、息子と母の光はひとつに溶けあう 前回はこの4行の詩で終わりました。ここには行を始めたばかりの心のあり…

【チベット:永沢哲】No4_自然なプロセスに内在する智慧 ~自分を使いきって死ぬ~

これから超高齢化社会になっていくわけですが、あと三年もたつと日本は世界一の高齢化社会になると言われています。福祉の制度開題が議論されていて、社会的な選択としてそれはやっていったほうがいいんだけれども、いくら制度を整えても追いつかない問題と…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No6_地水火風空は、どこでもドア。5つの扉を開けると、そこには?

レオナルド・ダヴィンチが水辺に出かけては多くの「水のスケッチ」を残した、というのは有名な話です。自然界の摂理、原理原則、それを「水」を通してつかみ取ろうとした。流れる水の一瞬一瞬、渦巻く水の勢いの激しさや中心と周辺の関係、たとえばそうした…

【チベット:永沢哲】No3_自然なプロセスに内在する智慧 ~身体構造の違いは発想の違いにも現れる~

野口整体の体癖論もとてもおもしろいものです。人によって体の形とか運動の仕方に現れてくる身体的な特性とか。エネルギーの特性の違いがあります。昔から人相学などがあり、今でもジプシーとかカバラの知恵として実践されています。マージナルな(境界の)…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No5_生と死はひとつらなりのいのちの風景

いのちとは五大元素が意識とともに織りなす絶え間ない変化そのもの山や谷、海や川、空や雲、乾いた大地や砂漠、草原や森吹き抜ける風、大地を潤す雨、暑さ、寒さ、四季折々の変化のようにいのちは自然界そのものを映す鏡のようその豊かさ、荒らしさ、穏やか…

【チベット:永沢哲】No2_自然なプロセスに内在する智慧 ~心の解放につながる身体の動き~

野口晴哉は、人間はもともと悟っているのだといいます。この悟っている状態が、天心です。自然解放の状態において、 僕らの心は最初から悟っている。ところが。いろいろな形でそれを覆い隠してしまっている。だからそれらを取ってしまう。解き放って、心をも…

【チベット:永沢哲】No1_自然なプロセスに内在する智慧 ~生命にきっちり依拠できれば他には何もいらない~

チベット仏教が伝承する覚醒の道を説いた『ソクチェンの教え』(ナムカイーノルブ著)の訳者、永沢哲さんがチベット仏教に出会ったのは、実は野口瓏似氏が創始した野口整体からのつながりであったということです。近況をかねてその辺りのお話を伺っていたら…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No4_誕生とは五大元素の結合。いのちは地水火風空が結び合って生まれた。

私は両親の介護をしているとき、時々どうにもならなくなって何をするのも嫌になって「人間てなんなんだろう?」「いのちって、何?」と考えました。まるで独り言を言うように、です。つらすぎる場面がいくつもあったのです。どんどん衰弱していく親を介護す…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No3_死とは五大元素の溶解

愛を語る前に死を語らなければなりません。死が、五大元素を知る近道だということに私はハッとしました。愛は、私にとって、死の先にあるものだったのです。 1985年、私は一人のチベット人僧侶に出会いました。それはまるで事故としか呼びようのない衝撃的な…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No2_五大元素と虹の身体

五大元素、ってあまりなじみのない言葉ですね。日常会話で、ほとんど使われません。これが日常的に使われるようになるのが私の夢です。なぜなら、五大元素で物事や現象を見るようになれば、人類の意識は大きく変わり、平和で安らぎのある世界をもたらすこと…

【チベッタン・ヒーリング:梅野泉】No1_五大元素にまつわる愛の物語

愛は水、器に従いその形をとる。 地水火風空の五大元素で言えば、私は水。 五大元素がもたらす人間にとっての幸福と不幸。 愛、悲しみ、不安、怖れ、怒り, 執着、そして欲望・・・ そのさまざまな様相を小さな物語のようにつづってみたいと思います。 まずは…

【チベット:永沢哲】文明の21世紀モデル② ~チベットと未来~

中国、ペルシア、インドの大文明にはさまれ、それをくそ真面目に消化しながら、宇宙の真空の深い青に一番近い高地で、-実際、チペット人たちは、心の理想状態を、突き抜けるような青空にたとえてきた-チベット人たちは、それを地球的でありながら、しかも…

【チベット:永沢哲】文明の21世紀モデル① ~チベットと未来~

最近、時々見る一枚の写真がある。人工衛星からながめた地球の写真だ。熱帯雨林の深い緑。しだいに広がりつつある砂漠。そこには、国境は描きこまれていない。宇宙から見た地球の姿は、人類、そしてそれをはるかに越えて続いてきた地球の歴史についての思考…