地湧社『湧』<blog magazine>

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【湧】後始末

 

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 この夏は全国的に大雨の涼しい日が続いたが、アメリカでは逆に猛暑の干ばつで農作物がとれなくなっており、今年は地球規模の異常気象だという。北半球の気圧配置をみると、ちょうど北極を挟んでシーソーがアンバランスになっているような状態にある。しかし自然のバランス作用は人間の思惑を越えて、一時的には禍いに見えても、長い歴史の流れからみれば次の世代の恵みになってきた。流し、壊し、埋め尽くし、腐敗させ、風化する、という死への誘いも、次の生への準備となる。人間が気付こうが気付くまいが大自然は後片付けをし、準備をしてくれてきた。
 以前、私は親元を離れひとりで暮らすようになったとき、夜帰宅すると片付いていない部屋を見てがく然とした。斜めに置いた座布団は斜めのまま、座布団が自分で歩いて部屋の隅に片付くことは決してない。こうしていままでは家族の誰かが始末してくれていたことに気付いたものだ。人類はとうに自然という親元を離れ独り暮らしを始め、誰も片付けてくれるひとがいないのに、あいも変わらず散らかし放題をしている。今や壊れたり腐敗することのない廃棄物、回収不可能な大量の炭酸ガス、生命を保護している上空のオゾン層を破壊するフロンガス、そして核汚染物質など自然の力では手に負えないものが溢れている。このまま進めば人間は環境保全のために大きな負担を背負い、病と重税に苦しみながら日々重労働に明け暮れするようになることは明らかだ。しかし大自然の力は計り知れない。思いもかけない解決能力を人間にセットしているかもしれない。 (MM)(月刊「湧」1988年9月号再掲)Michael GaidaによるPixabayからの画像

【紅露工房便り】ブーの採取 ~西表島より~

こんにちは。

 

先日苧麻の糸を取り出しました。

苧麻はここではブー、芭蕉はウーと呼びます。

 

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水に浸した茎から繊維を取り出します。

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約50日で育つブーは古くから生活の中で利用されている素材です。

村のツカサ(神司様)の白い打掛はブーでできており、また、昔は子供が転んだりぼーっとしている時にはブーの糸で魂結びを作り身につけて、落っことした魂を元に戻していたそうです。霊力を持つ糸としてお家の神棚にはいつもブーが置かれていたとのこと。

 

年に5回ほど育ちますが、一番質の良いのはうりずんブーと呼ばれる春に取れる糸です。

ちょっと遅めの採取ではありましたが、白くて綺麗な繊維が取り出せました。

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このあとさらに繊維を繊維を割いて繋げる工程を経てようやく、織に使う糸が完成します。

(文責と画像は紅露工房のスタッフによる)

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www.jiyusha.net